磯遊びに行って誰も見向きもしない貝を食べるで、マガキガイを紹介しましたが、 まだまだマイナーな貝にハマっています! お酒を飲む機会が増え、肝臓をにやさしい貝を食べる機会が増えました。 でも、ふつーの貝を取り上げてもつまらないのでややマイナーから、全く市場に出回らない貝まで取り上げます。 しかも、やっぱり誰も見向きもしない… [初級編]ホンビノスガイ アメリカ原産の外来種で、近年たま~にスーパーなどで出回るようになったニューフェイス。 白ハマグリとかオオアサリとかの別名も。 船のバラスト水に交じって日本にやってきました。 アサリ掘りはよく行きますが、生息地はアサリと異なり泥質で酸素の薄いところにおり、 アサリとうまくすみわけができている模様。 どおりで、普段アサリ掘り行く海岸では見かけないわけですね。 素直に酒蒸しでいただきました。 出汁は濃厚で、ハマグリよりもアサリに近い感じです。 ただ、肉は火を通しすぎると固くなってしまうので、焼き物などは不向きな感じがします。 実際、原産地ではクラムチャウダーとして食されることが多いようです。 今度はお吸い物にしてみたが、調理法としてはこちらの方があっているかも。 [中級編]カサガイ 磯や堤防に当たり前のように付いている貝。 だが、地元の人でもよっぽどの通以外見向きもしない。 当然、スーパーや魚屋にも出回らない。 よく波が洗うような場所にくっついている。 油断しているところをさっと剥がして捕まえる。ヘラ的な道具があると取りやすいかもしれない。 実は食べるとおいしい! よく、地元のおばちゃんたちは「いそふじ」なんて呼んでいる。 今回は塩ゆでにて。火を通すと殻から簡単に身が外れるため食べやすい。 キモと身を口の中に入れると、やっぱり旨いし、程よい磯の香りが広がり、至福のひと時。 次は、炊き込みご飯もやってみたい。 [中級編]カメノテ どこの磯でも見かけるグロい物体。 でも、ちゃんと食べれる。 今回は酒のアテなので塩ゆでして、先っぽを剥いて身をチュッとしゃぶるように食べる。 エビ・カニのような味。それもそのはず、カメノテは貝ではなくエビの仲間なのである。 頭と足が退化し、移動しないエビといったところ。 エビやカニの仲間であるから、出汁もよく出て味噌汁にしてもかなりおいしい。 [真打]ヒザラガイ カサガイと同じようなところにいる。 これこそ、本当に誰も見向きもしない。 殻も関節状になっているため、岩に隙間なくくっつくため取るのも大変。 しかし、ほかの貝と違い殻も剥きやすいので、剥いて塩ゆでにする。 ツブガイのような風味があり、歯ごたえのよさもあいまって非常に美味。 ただ可食部が小さいので、あまりとられないのだろう。 酒が進んでしょうがなかった。