私はチョウチョウウオという海水魚が好きで飼ってます。 小中学生の時から飼い始め、大人になった今もハマっています。 まさか、ここまで奥深い魚だとは思わなかったのです。
ハマった要因1:地元で採れる。
主な原産地は国内では和歌山県以南・沖縄が特に有名ですが、
夏になれば、沖縄など行かなくても神奈川県で採れてしまうのです。
では、なぜ夏になれば南国の熱帯魚がサンゴ礁でもない神奈川にいるのでしょうか? そのカラクリが無効分散・死滅回遊です。
出典:wikipedia
メジナなどの地味〜な近海魚から始まって青いコバルトスズメとくれば次は黄色いチョウチョウウウオに憧れを抱くわけです。
チョウチョウウオは筆者の少年時代の良き遊び相手でもありました。
ハマった要因2:飼うのが難しい
青いコバルトスズメに比べて飼うのにテクニックを要する魚でもありました。
変なとこ負けず嫌いの私は何匹も飼っては殺しを繰り返すのでありました。
1、餌付けが難しい。
他の海水魚に比べて、いきなり人工餌を食べる個体は少なくアサリなどの生餌から始めないとダメでした。
生餌はどの子でもよく食べてくれ、そこからじっくりと人工餌にならす作業が必要でした。
少年時代は無知でしたからなかなか長生きさせてあげられませんでした。
2、病気にかかりやすい。
チョウチョウウオを飼うと餌付けの次に洗礼を浴びるのが病気です。
写真のような白点病にかかりやすいのです。
魚は犬猫と違って動物病院で診てもらえる訳ではありませんから、病気の治療方法をマスターする必要がありました。
昔の本には硫酸銅を治療に使うのが当たり前でしたが、薬局でも簡単に手に入るものではありませんでした。
今は、銅イオンや治療薬がショップで売られていて、病気の治療方法も様々な方法が出てきて恵まれていると感じます。
ハマった要因3:種類がたくさん
それから、夏に自分で採集する以外にもお小遣いで熱帯魚ショップにチョウチョウウオを買いに行くこともしていました。
筆者の少年時代また一つのカルチャーショックと遭遇します。 チョウチョウウオ=黄色いという固定概念がありましたが、熱帯魚ショップでは世界中から魚がやってきます。
多くは黄色、白、黒の体色がほとんどですが、当然、黄色くないチョウチョウウオもいるものです。
青い模様が入る「スミツキトノサマダイ」
赤いチョウチョウウオ「レッドバックバタフライ(ベニオチョウチョウウオの紅海版)」
緑のチョウチョウウオ「アオタテジマチョウチョウウオ(フレンブリー)」
茶色いチョウチョウウオ「ミカドチョウチョウウオ」
当然、これらのチョウチョウウオを飼ってみたくなりますが、それもまた一つの試練が待ち受けていたのです。
ハマった要因4:ポリプ食種の壁
「スミツキトノサマダイ」や「ミカドチョウチョウウオ」をなんて美しい魚がいたものだと!
感動して熱帯魚ショップから持ち帰るわけですが…
…餌を食べない!!
なんとこれらのチョウチョウウオはポリプ食の種類。つまり、サンゴを主食としている種類だったのです。
で、サンゴを餌に与えないといけないのか?と言われればそうではなく、例えばアサリは食べても人工餌は食べないという感じです。
そこが一段と飼育難易度を上げている要因でもありました。
しばらく試行錯誤して何匹か飼ってみると自然と人工餌を食べ出すものが現れましたが、またまたそうは簡単に行ってはくれないのです。
ハマった要因5:食いだめできない体
チョウチョウウオの生態は独特で一日中ほとんど採餌しているのです。
泳いでは餌をついばむ。移動しながら常に餌を食べているのです。
他の魚と違って一日餌を抜いただけでもう目に見えて痩せるのです。
人工餌に餌付けても一日5回餌を与えれば体型を維持することができますが、
会社員など普通の人には無理でしょう。私にも無理です(笑)
というわけで餌を腹持ちの良いアサリに戻しました。人工餌よりは当然手間がかかりますが、
魚が太ったまま元気にいてくれるのが嬉しくて餌をあげすぎてしまいます。
簡単に言えば、手間がかかる分、世話をしている実感が大きく
飽きないというところが自分を今でもチョウチョウウオ飼育に興味を持ち続けている理由なのかもしれません。
機会があれば、チョウチョウウオの飼い方も記事にしてみたいと思います。